大橋さおりのかけ歩き

日本共産党福島県議会議員・大橋さおりのブログです

学生と私立大学の実態について桜の聖母短大学長にお聞きしました

政調会後、県議団で桜の聖母短期大学へ行き、学生の実態や私立大学が行っているコロナ対策などについて、西内みなみ学長からお話を伺うことができました。

f:id:oohashisaori:20200528183514j:plain

驚いたことは、コロナ対応に伴い時間割の変更などの連絡を、教職員で手分けして全学生に電話で行い生活の様子や不安なことなどを聞き取っており、学生の実態をリアルにつかむために尽力されているということです。全学生は280人、教職員は(兼任も含め)46人とのこと。こうした教訓は、東日本大震災の時の対応から学び、学生をひとりにしないとの気持ちで取り組んでいるそうです。

学生アンケートでは、経済的な不安も多く寄せられました。5割の学生が奨学金を借りており、ほとんどの学生がアルバイトをしています。しかしバイトの状況が急変、親の仕事の状況も変化し不安を感じているとの声がアンケートに寄せられています。

桜の聖母短大では大学独自の給付型奨学金を持っており、今回もこうした制度を最大限活用したいとのこと。一方で、私立大学への国の補助金は年々減らされており、「県として県内大学に支援をしてほしい」と要望が出されました。

95%が県内出身者、就職先もほぼ県内です。「まさに地元の大学です」と学長。私立大学だからと県の支援対象とすら考えない県の姿勢を改めさせる必要があります。

オンライン授業も行っているが、ネット環境がない学生のために学校を開放し学内のフリーWi-Fiを提供しています。

学生は、通学時の公共交通機関の利用も非常に不安に感じているとのことで、大学として時間割の組み換えも行っています。実習など学校に来なければいけない授業を同日に集中させて、そうでない日は登校する必要がないように配慮し、学生の通学時の感染リスクや不安な気持ちを少しでも減らそうと努力されています。

しかし、消毒液などの物資は一切どこからの支援もないと。衝撃でした。

ACFという県内の大学が加盟するチーム?で、県内の各大学が行っている支援をまとめています。県は、各大学の努力をしっかりと受け止めさらに後押しするために力を尽くすべきです。

f:id:oohashisaori:20200528183527j:plain

母校を訪れることができてとてもよかったです。支援策実現のために頑張りたいと思います。