17日、桑折町と保原町の桃農家から実態を聞き、県北農林事務所からも現状を聞き取りました。農家からは「今年は春先の天候が悪く受粉しにくかったため実の成りが少ない上にせん孔細菌病で、収穫は大きく減るだろう」、「果樹共済も収入保険も入っていないので収入面の補助がない」との声。JAは、今年の被害に対し例年だと桃の実の表面に黒い斑点が2つ以上あると出荷できなかったが、今年は斑点3つまで出荷可能となりました。せん孔細菌病でも果肉には異常がないのに、見た目で弾かれ商品にならないという日本の流通にも問題があると感じました。
また、別の農家の方からは「県果樹研究所の体制が弱いのではないか。せん孔細菌病が頻発する福島県でこそ、しっかりと研究し原因究明や特効薬を開発してほしい」との要望を受けました。
それらを踏まえ、今日、県に対して申し入れを行いました。
以下、5項目を要望しました。
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1、せん孔細菌病感染防止対策として、ネットの設置や消毒などにかかる費用を県としても助成すること。
2、収入保険は、白色申告者でも加入できるよう要件緩和を国に求めること。
3、果樹共済や収入保険の未加入農家に県として支援すること。
4、せん孔細菌病の桃でも果肉には異常がないことから、商品価値がないとされた桃の流通を支援するとともに、流通の在り方を検討すること。
5、県農業総合支援センター果樹研究所の研究開発費を増額しせん孔細菌病の特効薬開発や原因調査などを行うこと。今後の災害等に備え、技術や知恵を継承できる人員体制を確保すること。
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