公害総行動が毎年行っている省庁要請に、生業原告団も参加。私も原告団の一員として参加しました。
何グループかに分かれ、各省庁への要請や政党要請、東電との交渉などが行われ、私は環境省交渉と東電交渉に参加しました。
午前中は環境省との交渉でした。山林除染やフォローアップ除染、除染によって出た土の再利用、汚染水の海洋放出などについて交渉しました。
いわき市からの参加者は、漁業関係者の実態を涙ながらに訴え。原発事故以降、漁業関係者の暮らしが悪化していること、10年間どんな思いをして暮らしてきたと思っているのか…。小名浜港には魚がいないためカモメもいない、福島県では新たに2基の火発を稼働させることは国(首相)の考えとも異なるのではないか、など。他の参加者からも「流さないことが一番の風評対策だ」と訴えました。
私は、除染土の再利用について、楢葉町のJヴィレッジで出た5万袋もの膨大な除染土がすでにどこかに再利用されている問題について、情報公開を求めました。これまでの間、東電の情報隠しを含めた不誠実な対応や国もそれを咎めないことなどによって、私たち県民がどれだけ苦しめられているか、国や東電を信用できないんだということを述べました。
環境省からは「私たちも知らされていない」と言いましたが、「だったら国としても東電に対して情報公開をしっかり求めるべきだ」と求めました。
午後は東電交渉です。賠償(中間指針の見直し)や除染、汚染水について要望。汚染水についてはこれまで通りの話のみ。「国が的確に決めるでしょう」と、まるで他人事でした。
東電の所有する敷地にタンクを増やせるかどうか検討もせず、具体的な風評対策も示さず、あらためて東電の無責任さが明らかになりました。