大橋さおりのかけ歩き

日本共産党福島県議会議員・大橋さおりのブログです

地震被害調査で相馬市へ。市の迅速な対応に驚き

 宮本県議、吉田県議とともに相馬市へ。村松市議と一緒に、総務部長と懇談し状況説明を受け情報交換をしました。

f:id:oohashisaori:20210218135501j:plain

 相馬市は、発災から23分で災害対策本部を設置し、その約30分後には避難所を開設しました。これだけ迅速な対応ができたのは「10年前の震災と一昨年の台風の教訓」だと総務部長は話します。全ての避難所には備蓄庫が併設してあり、水などを用意していたので今回それを活用したとのこと。

 また「職員不足で被害を詳細にはつかみ切れていないが、10年前の震災よりも瓦被害や建物が歪むなどの被害は多かった。激甚災害に指定してもらわないと、被災者を救いきれない」との声。

f:id:oohashisaori:20210218135550j:plain

 市内を少し走るだけでも、屋根にブルーシートを被せている家がちらほら見受けられますが、業者が足りないため親族や友人同士で協力し合って作業したそうです。市はブルーシートを2600枚(1300戸分)を配布しました。

 被災者の生活再建に向け災害査定など一定期間かかることから、特に技術職を市に派遣してほしいとの要望が出されました。

 

 その後、避難所へ。市役所隣の体育館が避難所になっており、これも迅速な対応が可能となったポイントです。

 避難されている方は、自宅が5cmも傾き、壁のひびや地面(コンクリート)の地割れなどがあり、「余震もあるので避難している」とのことで、とても不安そうな様子でした。村松市議が「市営住宅への転居なども積極的に考えてほしい」と伝えました。

 避難所開設に当たってはコロナ対策も必要です。そのために用意していたテント2種が設置されていました。

 赤いテントは完全個室になるので授乳や着替えなどをする際にも安心できるつくりになっており、緑のテントは、140cmくらいの高さがあり周りの目が気にならないようになっていました。

 またこの体育館は、バスケットボール仕様でクッション性のある床でした。硬くて冷たい体育館の床とは全く違い、肉体的・精神的な負担が軽減できるのではと思いました。今後の災害に備え、避難所としての活用も含めた体育館の施設設備の充実強化が必要だと思いました。

f:id:oohashisaori:20210218135632j:plain

f:id:oohashisaori:20210218135710j:plain