大橋さおりのかけ歩き

日本共産党福島県議会議員・大橋さおりのブログです

各市町の党議員と被災農家と一緒に、霜の被害で県に申し入れ

 県内の霜被害調査を行い、出された要望などをもとに県に申し入れを行いました。

 桑折町からは、献上桃の里として長年やってきたが、昨年のせん孔細菌病に続く大きな被害。今年からの新規就農者も特に甚大な被害を受け、農家は「このまま続けていいのか」と悩んでおり、来年以降の再生産につながる支援策が必要だと訴え。二本松市須賀川市などからは、収入保険が農家にとって加入しにくい制度になっており白色申告者でも加入できるような抜本的な制度改善を求めました。また、新規就農者への支援として、果樹農家がリタイアする際に樹木などをそのまま引き継げるような制度がほしい、親元就農の新規就農者への支援を県として考えてほしいとの要望も出されました。

 福島市の梨農家の方も参加し、切実な実情を訴えました。

 数年間、災害が続いており異常気象が常態化している。今回も例年よりも梨の花が咲く時期が早い上に、4月11日は寒気が全国を覆い甚大な被害へとつながった。夜通し防霜材を焚くなど霜対策を行っても被害を受けてしまった農家もいる。

 ほとんど実がない状態だが、それでも消毒などの作業は必要であり、実がない分葉っぱなどに余計な養分がいってしまうため来年の収穫にまで影響が出てしまう。来年の生産に向けた技術指導をしっかり行ってほしい。

 被害があっても収入保険加入者はいくらかは心にゆとりが持ちやすい、加入者が2割にも満たない現状であり、白色申告者でも加入できるように要件緩和を国に求めてほしい。果樹共済に関して、掛け捨て金への補助を県として行ってほしい(福島市などは行っている)。

 霜対策として防霜ファンは今回も一定の効果があった。ただ、導入費用や日々の電気代など負担が大きいので、導入補助を引き上げてほしい。また、霜対策で燃焼資材を使う人が多いが高値なのでここへの補助も出してほしい。他にも有効な燃焼資材などはあるが導入費用が高いため普及が進まない。また環境に配慮した防霜材も必要であり、そうした研究や導入のための補助を広げてほしい。

 など、切実な要望でした。「何十年に一度」と言われる災害が頻発する中、農家を支援する仕組み作りがますます重要です。

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