大橋さおりのかけ歩き

日本共産党福島県議会議員・大橋さおりのブログです

福島大学・柴崎教授の汚染水学習会。海洋放出ではなく、汚染水増加を防ぐ対策こそ

 全県議員学習会で、地質の専門家である福大・柴崎教授を講師に汚染水問題について学習しました。

柴崎教授は、このままでは、今あるタンクの汚染水すら流せず、ますますタンクは増え続けてしまうと指摘、200年以上流し続ける試算も示されました。(現在東電は、放出期間計画を30年間と想定しています。)

汚染水を増やさないために、柴崎教授を含む地質の専門家らが提案する「広域遮水壁」の建設など、抜本的な地下水対策の必要性が強く語られました。

 東電は汚染水増加防止として、2018年に凍土壁を設置しました。凍土壁は、345億円ものお金をかけて作られましたが、東電自身も「効果は限定的」と認めざるを得ない状況で、汚染水は今もなお増え続けています。「凍土壁を作っても汚染水を減らせなかったから海に流す」との国・東電の姿勢は、無責任極まりないのではないでしょうか。

 汚染水が海洋放出されれば、風評被害が拡大し復興に向けた努力が水の泡となるのは明らかです。漁業者・県民・国民が納得できる方法の研究を続けること、まずは汚染水を増やさない対策に真剣に取り組むことこそ求められており、知事はその県民の思いを発信すべきです。

汚染水問題の解決に向けて、分かりやすいパンフレットを柴崎教授らが作成しました。 一冊100円です。