15日~17日は議会の県内調査でした。
私が所属する企画環境委員会は、今回避難地域を含む浜通り方面へ。水素エネルギー研究フィールド、バイオ燃料製造関連企業、避難地域への移住定住促進団体、電気自動車を活用したデマンドタクシー事業など、それぞれ話を聞き施設見学などもさせてもらいました。
浪江町にある水素エネルギー研究フィールドでは、施設の見学もさせてもらいました。敷地内のソーラーパネルは68000枚あり最大20メガワット発電します。発電時から二酸化炭素を出さない「グリーン水素」を謳っていますが、日照不足などソーラーでの発電量が足りなければ東北電力から電気を買っているとのこと。また、水素を発電するために、太陽光で発電した量の半分を消費します。それなら太陽光での発電をそのまま使ったほうがいいのではないかと感じました。施設見学中、「大原則は再エネをそのまま使うことであり、水素は再エネの調整弁としての活用がいいと思う」と話していました。水素と蓄電池の違いは長期間保存ができるかどうかとのことで、水素は季節をまたぐくらいの長期間でも保存できるそうです。
ちなみにこの日は約8メガワットを太陽光で発電、水素製造のために4500キロワットくらい使用していました。
伝承館では、県の職員の方がガイドをしてくださり、原発事故とはどういうものだったのかがよく分かる丁寧な説明だと感じました。福島第一原発の所長だった吉田さんは、「津波対策を取っていれば事故は防げた。これは人災だ」と話していたそうです。2012年、県議会でも当時の佐藤雄平知事が「原発事故は人災だ」と答弁していました。
伝承館の近くには、県と国で復興祈念公園を建設します。その整備費には135億円もの予算が計上されており、道路整備などがすでに始まっていました。しかし、今後必要となる維持管理費がどのくらいかかるのかは明らかにされていません。県内各地で「復興」の名のもとに、道路など建設費に多額の予算が使われています。
3日間、様々な取り組みを聞いてきましたが、どれも雲の上の話のように感じてしまいました。もともと住んでいた住民のこととは関係なく進められる「復興」に、より深く疑問を抱きました。特に浪江町は「エフレイ」の建設など、これまでの浪江町とは違う新しいまちを作ることに一生懸命になっているような印象を受けました。
国や県がやろうとしている「復興」はいわゆる大型開発ばかりだとあらためて感じました。国主導で浪江町に建設予定の国際研究教育拠点(F-REI)には、約1,000億円が投入されます。
他にも、ロボット開発や航空宇宙産業など「イノベーションコースト構想」には8年間で5,000億円以上の予算が投入されていますが、博物館などの文化施設は天井の一部が抜けたまま、教育施設や県有施設なども老朽化が著しいのに改修費の予算が充てられていません。関係者から「どうにかしてほしい」と切実な声があがっています。復興も県の予算の使い方も、大規模開発優先ではなく県民の暮らしを支えるものとすべきです。




