大橋さおりのかけ歩き

日本共産党福島県議会議員・大橋さおりのブログです

国と企業の責任は明確、迅速な賠償をー全国じん肺キャラバン

 今年で36回目となる「なくせじん肺全国キャラバン福島実行委員会」の県と議会への要請行動に同席しました。

 今後も解体工事などでアスベスト対策が求められます。労働者の命と健康を守るためにもアスベスト等の対策は引き続きの課題であり、国や企業に賠償責任を果たさせることは喫緊の課題です。交渉の中でも「一生懸命働いた労働者の命が脅かされることはあってはならない、被害者が生きているうちに解決をするよう国やゼネコンなどに求めてほしい」との発言が相次ぎました。

 発症(曝露)まで長い年月がかかることも特徴です。阪神淡路大震災のがれき撤去等に従事していた作業員の方が、昨年7月に6人労災認定されました。また、当時交通整理をしていた警察官の方はアスベストの影響で亡くなったと報告がありました。

 東日本大震災による津波のがれき撤去でも同様のことが想定されます。これからも続く課題として県としても取り組むことが必要だと認識を改めました。

 県との交渉では、建設アスベスト被害者補償基金の創設について「国に要望する」との回答で、これは前例のないことだそうで一歩前進しました。長年の取り組みと交渉の成果です。