大橋さおりのかけ歩き

日本共産党福島県議会議員・大橋さおりのブログです

菌床しいたけ施設と岩瀬農業高校でGAPについて現地調査

 常任委員会2日目は現地調査です。今回は、GAP取得などに取り組んでいる方々からお話を聞きました。

 1か所目は泉崎村の「農事組合法人ひかり」にて、菌床しいたけの生産現場を見学させてもらい、FGAPおよびASIAGAP、有機JAS取得の取り組みについて伺いました。

 「農事組合法人ひかり」では年間360トン生産しており県内2番目の多さですが、目標は年間550トンの生産としており、その準備をしているとのことです。

 代表理事は「FGAPを取得したことで放射能対策の面での安心確保にはつながっているが、GAP取得によって価格の変化はない。それよりも、オーガニックの流行とともに有機JASマークによる付加価値向上による需要の高まりを感じている」と話していました。

 1菌床から複数回のきのこ採取が可能ですが、ここでは1回だけ採取しているそうです。また、その後の菌床はペレットや有機肥料として再利用しているところもあるとのことでした。

 

 2か所目は、岩瀬農業高校に行きました。岩瀬農業高校はグローバルGAP取得に力を入れて取り組み、昨年11月に合計18品目で取得し、高校での認証取得数全国1位になりました。

 もともとは、オリンピックパラリンピックで食材として使ってもらうためにGGAP取得に取り組み始めましたが、2018年オランダの学生と交流した際「福島の食べ物はDangerous  food(危険な食べ物)だ」と思われていたことにショックを受け、また欧州では農産物の安全性を明確にするため、GAPが大きな役割を果たしていることも知り、岩瀬農業高校でもGAP取得に取り組んできたとのことです。

 野菜の生産はもちろん、甘酒やアイスクリームなど6次化にも取り組んでいます。

 次代を担う世代の奮闘に励まされる思いでした。