大橋さおりのかけ歩き

日本共産党福島県議会議員・大橋さおりのブログです

二本松市で農業を始めた若者と、新規就農者を受け入れる地元のみなさんと懇談

 今日は、新規就農者の若者3人と、新規就農者を受け入れる市のコーディネーターと有機農家のみなさんから現状などを伺いました。

 二本松市では、新規就農者を受け入れるために市役所にコーディネーターを配置し、新規就農者(特に女性)同士のつながりをつくるためイベント企画などをしています。また、有機農業を希望する新規就農者が多く、新規就農者の住まい確保も含めて受け入れる農家の方がいたり、国の新規就農者支援資金(農業次世代人材投資資金)を受けた人が実習できる場所としてして指定を受けた有機農家の方がいたり、個人の責任にせず自治体として新規就農者を受け入れる体制が手厚いと感じました。 

 今回参加したみなさんそれぞれが本当に生き生きと農業や環境保護、社会の在り方などに目を向けて日々活動していて、あちこちから話が飛び交う非常に明るく活気のある集まりの場となりました。

 農業次世代人材投資資金を受けたいけど、どこに相談したらいいのか分からない・有機農業をやりたいけど、地元で受け入れてくれる有機農家はいるのかどうか、一方で、周囲の人が教えてくれたからぎりぎり締め切りに間に合ったなど、せっかくの新規就農者支援が活かされきれていないのではと感じました。

 長野県では、新規就農者支援を行政として行っており、2003年から「長野県新規就農里親制度」を始めました。就農コーディネーターが就農希望者に事前・事後も含めて、身近な相談役としてサポートするのが印象的でした。しかもこれは長野県居住者でなくとも誰でも利用できるそうで、大変驚きました。

 二本松市のコーディネーターの方も、本当に就農者に親身になり、地元農家とのつながりも積極的につくりながら活動している姿が印象的でした。この方は、青年団での活動なども経験しており、農業委員会で勤務していた時には、農業でも男女共同参画を実行しようと「家族農業協定」を結び、息子娘なども自分のために使えるお金を保障するなどの取り組みを推進してきたといいます。ジェンダー平等の先駆けです。

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「この本いいよ」と参加者より

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上の本で、長野県の里親制度が紹介されています