二本松市で「新規就農者の集い」が開かれ、私も県政報告をしつつ、参加者のみなさんと懇談してきました。
二本松市では、市として新規就農者支援に力を入れており、有機農業に取り組む農家も多いことから県内外から新規就農者が集まっています。
懇談の場では、「新しいことに挑戦したり、作付面積を増やしたりしたいと思っても、資機材の導入の費用負担が大きくてできない」、「無農薬での養鶏など自分がやりたい農業はあるが、軌道に乗るまでは貯金を崩して生活するしかなく、将来が不安」、「国の新規就農者支援制度の期間を延長してほしい」など資金面の要望が多く出されました。また、「新規就農者同士、地域の人とのつながる場がほしい」、「耕作放棄地を減らしていきたいと思っている。遊休農地で良好な土地があれば紹介してほしい」など、当事者ならではの実態が出され、大変勉強になりました。
県政報告では、先日JAから県議団に要望が出された「福島県アグリサポートセンター(仮称)」などについて報告。この施設は、県、JAなど農業関係団体から職員をワンフロアに配置し、就農者の様々な相談に対して、たらいまわしせず、その場で応えられるような組織・体制のことを指します。千葉県などではすでに実施されています。
県内では毎年200人を超える新規就農者が来ていますが、5年後の定着率は7割です。より多くの方がどうしたら定着できるか、今後考えていく必要があると感じました。