大橋さおりのかけ歩き

日本共産党福島県議会議員・大橋さおりのブログです

吉田英策県議の代表質問。県民の声を聞かず、汚染水海洋放出に反対しない知事、高校統廃合を粛々と進める教育長

 代表質問3日目、日本共産党の吉田英策県議が登壇し、一時間にわたり質問を行いました。

 知事には、汚染水海洋放出に知事が反対を表明すること、避難地域の医療・介護の減免継続を国に求めることなどを質問し、教育長には高校統廃合とりわけ田島と南会津高校の統廃合の中止を求めましたが、いずれも県民の要求とは相いれない答弁に留まりました。

 原発汚染水の処理は、福島県の対応が注目されている焦眉の課題です。国の海洋放出強行を擁護する知事の姿勢は、県民の願いから大きくかけ離れています。

 避難地域の医療・介護の減免継続は、地元自治体と協議しながら見直しが進められているとしていますが、首長だけでなく住民の声が反映される必要があります。

 田島・南会津の高校統廃合については、地元から反対の声があることは承知しているとしつつ、教育環境改善のための統廃合だと強弁。高校がなくなれば、冬には2mも雪が積もる中、50kmの距離を通学しなければならない環境となりますが、これがより良い教育環境とは言えません。地元では、臨時の町議会も開き統廃合反対の決議をあげ、県に要望しています。また、住民ら300人から存続を求める請願も県議会に提出されています。これだけ地元から反対の声が出され続けているのに統廃合を強行する県教育委員会のやり方は異常です。

 質問の最中、ロシアによるウクライナ侵攻が始まってしまいましたが、憲法9条を生かした平和外交を国に求めよとの質問に知事は「日本国憲法は国民の精神的支柱となり、平和を希求する国家として国際社会から信任を得ており、国民のたゆまぬ努力によって平和と繁栄が築かれてきた」と、いつもよりも踏み込んだ答弁でした。

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