17日に出された生業訴訟など4つの訴訟についての最高裁判決は、「対策を取っていたとしても、事故は防げなかっただろう」と仮定に仮定を重ね、仙台高裁などで明らかにされてきた国の責任について正面から判断を下さないという不誠実で不当な判決となりました。判決文全文をもって、原告団と弁護団のみなさんが、県議会の各会派に説明に来られました。
原告のみなさんからは「勝利判決を持って地元に帰りたいと思っていたのに、本当に悔しい」、「悔しさと申し訳なさで、福島の人たちの前で話すと涙が堪えきれない」など赤裸々な思いが語られました。
弁護団からは「国に責任はないと判断した裁判官は、4人中3人だが、その判決文はたったの4ページ。しかも我々が求めた、長期評価の信頼性ー対策を取っていれば事故は防げたのではないか、対策を取らなかった国に責任があるのではないか、ということに全く触れない判決だった。一方、それに対して反対した三浦裁判官の判決文は30ページ以上にわたり、『人の命と企業の利益を天秤にかけるようなことがあってはいけない』という内容になっており、これこそが我々が求めていた判決文と言える内容だ」との報告でした。
「事故を起こしても誰も責任を取れないのなら、原発再稼働はすべきではないとの思いを今度の参議院選挙で示していきたい」、「生業裁判は第二陣もあるので、この悔しさをバネに頑張っていきたい」との決意も語られました。
お昼の時間には、汚染水海洋放出反対を求める団体のみなさんと一緒に県庁前で行動しました。