大橋さおりのかけ歩き

日本共産党福島県議会議員・大橋さおりのブログです

震災・原発事故から丸12年、被害の実相発信を 。原発汚染水海洋放出に一切触れない内堀知事

 県主催の「東日本大震災追悼復興祈念式」に、岩渕友参院議員とともに出席しました。

 今年の「若者のことば」は、会津の高校生3人が、それぞれの言葉で復興の光と影について語りました。そのうちの一人は、富岡町のバスツアーに参加し、自身の目で被災地を見たことによって、当たり前の日常が原発事故によって奪われた現実を目の当たりにし、「やるせない気持ちで胸がいっぱいになった」と涙ぐみながら話した姿が印象的でした。原発事故から時間が経ち、避難解除の範囲も広がる中で、被害の実態がますます見えにくくなっていますが、より多くの方に実態を伝えなければいけないとの思いを強くしました。

 一方、内堀知事は、式に寄せたメッセージで、国がこの春以降に放出しようとしている汚染水・ALPS処理水の海洋放出に一切触れませんでした。その後の新聞報道では、国と東電が漁業者と交わした「関係者の理解なしには処分しない」との約束を守るべきだと発言しています。福島大の林教授は「(少なくとも)理解が得られるまでは凍結を」と話しています。知事自らが国や東電に海洋放出ストップを求めるべきです。