福島大学の柴崎直明教授が「汚染水問題の解決のために」と題してオンライン講演を行いました。柴崎先生は地質学が専門で、2013年から廃炉安全監視協議会の委員として汚染水対策に取り組んでいます。
東電は、原発設置前から地質調査には本格的に取り組んでおらず、そのため事故後も遮蔽工法も具体的に検討できませんでした。打開策として打ち出した凍土壁も345億円と膨大なお金をつぎ込みましたが、効果は限定的です。
柴崎先生は、現地の地質を調査し、汚染水を増やさない事が大前提とし、コンクリートで遮水壁を作る方法を提案しています。東電も「様々な対策が必要」と話しており、この具体的な提案を正面から受け止めるべきです。